【有段までの道のり 16】中盤の考え方2:弱い石の攻め方「根拠を奪う」「封鎖する」

こんにちはー。くまぽろです。

有段までの道のり、第16話。
 
 
前回は「弱い石を探そう」というお話をしましたね。

今回は、その続きとして
「その弱い石をどう攻めていくべきか」という
お話をしたいと思います。

-> 第1話から読む
-> 前回のお話
 
 

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攻め方は4通り

弱い石の攻め方は、
おおむね4通りのパターンがあります。
 
 
1. 根拠を奪う

2. 封鎖する

3. 分断する

4. 頭を叩く
 
 
この4つです。
それぞれを詳しく見ていきましょ〜。
 
 

根拠を奪う

まず「根拠」というのは
眼を作るための辺や隅のスペースのことです。


 
 
なので「根拠を奪う」というのは、
相手が眼形を作るためのスペースを奪って、
中央に石を浮かせる手のことです。

具体的な手を見てみましょう。

 

 

このように
辺にヒラキがある状態(特に置碁など)で
相手が星にかかってきたときは、

まずコスミツケて相手に立たせてから
一間やケイマに受けましょ〜、
と習ったことがある方が多いと思います。

このコスミツケがまさに「根拠を奪う」手です。
 
 
コスミツケないで単に受けると、
白から先にスベられて根拠ができてしまいます。


 
 
根拠を奪うことによって、
相手はそこだけでは眼ができなくなり、
中央に逃げていかざるを得なくなり
ますね。

碁形にもよりますが、
中央は基本的に陣地を作りづらいところなので

そこを打たせたというだけでも
攻めの効果が少しあがっていますし、

まだ不安定であれば、あとあとまで
その石への攻めを狙いながら打つことができます。
 
 

封鎖する

「封鎖する」は、
先ほどの「根拠を奪う」とは逆に

中央への進出経路を塞いで、
辺や隅で小さく生きてもらおう

という手になります。
 
 
どういうときに封鎖すると良いかというと、
中央に自分の石の壁が来ることによって

自分の模様が大きく張れる
その壁を使って相手の他の石を攻められる

など、中央の壁が有効利用できるときです。
 
 
ちょっと判断が難しいところではありますが、
一つ実戦譜を見てみましょ〜。

2013年10月の
くまぽろがKGSで8級のときの棋譜です。
 
 

 

 

この碁は封鎖をすることで中央に黒の壁ができ、

上半分が大きな模様になって
全局的に有利になっているので、

攻めがうまくいっている例だと思います。
 
 
当時、わたしがいま記事として書いている石の攻め方を

毎週の指導碁や実戦の検討をとおして
学んでいたときだったので、

この対局は自分でちゃんと攻めの構想をたてて
打っている感じがしますね。
 
 
ちなみに余談ですが、最後の37手目は

当時のくまぽろは攻めをやめるタイミングが
よくわからなかったので、
まだ続けて右下の白石にちょっかいを出しました。
 
 
攻めはそれ以上の効果が見込めないときは、
先手で切り上げないと

先に相手に大場にまわられてしまったりして
損をしてしまうことがあります。

このタイミングが難しいんですけどね(T . T)

攻めは先手で切り上げる
もぜひ心の片隅にメモしておいてください〜。
 
 

つづく

けっこうボリュームが多くなってしまうので、
後半の「分断する」と「頭を叩く」は
また次回に。

なるべく早く更新します〜。
お楽しみに!

-> 【有段までの道のり 17】中盤の考え方3:弱い石の攻め方「分断する」