【有段までの道のり 14】ミニ中国流を打ってみる

こんにちはー。くまぽろです。

有段までの道のり、第14話。

今回は、黒番のときに
決まった布石を打って練習しよ〜
というお話です。

-> 第1話から読む
-> 前回のお話
 
 

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黒番での布石を決める

時期をはっきり覚えていませんが、
たぶん一桁級になったかな〜
というくらいの棋力のころから

囲碁カフェの先生におすすめされて
黒番での布石を決めて打ってみることにしました。
 
 
毎回同じ布石を打つと、
最初の数手は
けっこうパターン化されてきますよね。

逆に布石を決めないで
いろいろな形を打っていると、
最初の10手くらいでも
パターンの数はかなり多くなりますね。
 
 
布石を決めて打つと、

「相手がこっちからカカってきたら
受ける方がいいのか、ハサむ方がいいのか。
それはなぜなのか」

というような序盤の基本的な考え方を
ある程度パターン化して知ることができます。
 
 
それを実戦で打って検討してもらって…
というのを繰り返していくうちに、

その布石がどういう戦略を狙っているのかや、
序盤の考え方の基礎

じわじわ身についてきます。
 
 
まぁ、一桁級のころのわたしは単純に

「先生におすすめされたから、そうしてみよ〜」
と打ち始めましたが、笑

いま振り返ってみると
とてもよかったんじゃないかなと思います。
 
 
もし、今はなんとなく布石を打っているのなら、

今日から何か決まった布石を選んで
打ってみるのはどうでしょ〜?
 
 

名前のついた布石

布石にはいくつか名前のついたものがあります。

三連星(さんれんせい)

3つ並んだ星に打つので三連星。
右辺を大きな模様に広げる布石です。
 
 
小林流(こばやしりゅう)

小林光一(こばやし こういち)名誉棋聖が
好んで打っていた形。
下辺を効率よく地にしようという打ち方。
 
 
中国流(ちゅうごくりゅう)

右辺から模様を広げ、
配石のあいだに相手が打ってきたら
厳しく攻めていこう、という打ち方。
 
 
ミニ中国流(ちゅうごくりゅう)

相手の打ち方によって
下辺か右辺を模様にしていく打ち方。

下辺真ん中の石をAに打つのは、
ミニスモール中国流と呼ばれたりします。

「どんだけ小さいの??」って名前ですよね。笑
 
 
他にも、名前がついていなくても
よく打たれる布石もいろいろありますね。

ここでは取り上げませんが、

プロ棋士の棋譜などから
お気に入りの布石を探すのもいいかもしれません。
 
 
わたしは先生のおすすめで
ミニ中国流を打ってみることにしました。

先生がおすすめした理由は
「攻めを学べる布石」だから、ということでした。
 
 

ミニ中国流はどういう布石?

ミニ中国流の基本的な戦法を
動く碁盤で見てみましょ〜。
 
 

 

 

ミニ中国流は、こんな感じで
下辺か右辺かを大きくしていくことを狙います。

そうすると相手はどうにかして
黒の模様を小さく消すか、

入っていって荒らしてしまうか
しないといけませんよね。
 
 
そういう展開に持っていくことで、

相手に入ってきてもらって
その石を攻めて得をする

という打ち方を身につけてもらおう、
というのがこれを勧めた先生の意図でした。
 
 
囲碁では、
相手の石を攻めて地を大きくしたり、

攻めでできた厚みを使って
また相手の弱みを攻めていったり、

というふうに
攻めから流れを作っていく考え方が
ものすごーーーく大事
です。
 
 
単純に陣地だけを囲うような手より、
相手を攻めながら得をするほうが効率が良いわけです。

このやり方が少しでも掴めてくると、
囲碁はさらにおもしろくなります。

そして、この考え方を早く掴めれば
強くなるのも早いと思います。
 
 
なので、級位者のかたは
攻めを重視した布石を
ぜひぜひ打ってみてほしいです〜。
 
 
ちなみに、わたしはこのミニ中国流と
下辺真ん中の石を一路右にずらしたミニスモール中国流を
たぶん3年くらい打っていました。

ここ1年くらいはさすがに飽きて、
最近は黒番でも白番でも
二連星(にれんせい)ばかり打っています〜。


↑二連星
 
 

まとめ

好みもあるので
囲碁は自分な好きな打ち方をするのが一番ですが、

「どんな布石をやってみようかな?」
という参考になれば嬉しいです。
 
 
次は「碁形について学ぶ」という
お話を書きたいなと思います♪

ではでは、また〜。

-> 【有段までの道のり 15】中盤の考え方1:弱い石を探そう