こんにちはー。くまぽろです。
今回は、対局したあとに
手順を再現することについて
お話しします〜。
対局の手順は再現できるようになる
囲碁初心者の方は、
強い人と打ってもらった対局の後に
検討してもらうときに、
初手からほぼ並べ直せることに
驚いた経験があるのではないでしょうか?
わたしも最初のころは
「なんでそんなに覚えているの!?」
と思っていました。
でも、あれは上達していけば
自然に誰でもできるようになります。
対局は1つのストーリー
どうして強い人は、
ちゃんと覚えていて再現できるんでしょう?
囲碁をやっていて記憶力がよくなった・・・
というわけではなくて、
(そういう効果もあったら嬉しいですけど。笑)
覚えていられるのは
一手一手の意味のつながりが
わかっているからです。
例えば、円周率のように
ただの数字の羅列を暗記するのは
とっても難しいですが、
さっき見たドラマやマンガのストーリーは
だいたい覚えていて
話すことができますよね?
なんでストーリーのようなものは
覚えていられるかというと、
出来事のひとつひとつが断片的ではなく、
意味がつながっていて
流れがあるからです。
そして、「こういうときにどう思ったか」
という感情的なものも、
人間は覚えていやすいのだと思います。
それと同じように、囲碁の対局も
実は一手一手がつながって
ストーリーになっているんです。
上達すると考える軸ができる
まだ囲碁を始めたてのときは
知識も経験もないので、
考えるための軸がほとんどない状態です。
なので、どこに打つかを
どういうふうに考えて選べばいいのか
わからないことが多いと思います。
何がわからないのかもよくわからない!
みたいな状態です。
これだと一手一手の意味のつながりが弱く、
ストーリーがあやふやで
思い出しづらいわけです。
でも、たとえばこの前お話しした、星の定石。
1つ知っているだけで、
「この定石を打つのかどうか」
という判断軸ができるわけです。
もし定石を2つ知っていれば、
「Aの定石を打つか、Bの定石を打つか、
それともそれ以外の手を打つか」
という判断になってきますよね。
これを判断する際に、
定石の意味や
それを活かしてどう打つべきかが
わかっている場合には、
「いまは右辺がこういう状態だから
Aの定石は状況に合わない。
逆にBの定石は、
まさに今の状況に合っている気がする。
だからBの定石を打とう」
などのように、
自分なりに考えた理由があって
次の手を決められるようになります。
「よくわからないから、てきとーにこのへん!」
と打った手は理由がないので
後から思い出しづらいですが、
考えて理由があって打った手は
あとからもう一度自分の考えた道順を
思い出しやすいわけです。
例えで定石にからむ部分を挙げましたが、
そうでない接近戦だったり
布石の段階での全体の構想だったりも
自分なりの考えがあって打った手は
ほとんど思い出すことができるようになります。
そして相手の手も
意味を推測できるようになるので、
同じように思い出しやすくなっていきます。
こういうふうに、対局の再現は
みんなだんだんできるようになっていきます〜。
まとめ
・人は、ストーリーのあるものや
自分がどう思ったか考えたかは
思い出しやすい。
・対局にもストーリーがあり、
一手一手に意味のつながりがある。
・知識や経験が増え、考える軸ができていくと
次の手を考えるための判断基準になり、
理由がある一手を打てるようになる。
対局や勉強を通じて
知識や経験が積み重なってくると、
上達とともに
自然と再現できるようになります。
逆を言えば、
対局が再現できるようになってきたら
それは上達している証拠です!
そういう部分での自分の成長も
ぜひ楽しんでくださいね〜♪
ではでは!