【有段までの道のり 23】基本死活を覚えると良いことしかない

こんにちはー。くまぽろです。

有段までの道のり、第23話です。

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突然ですが、みなさんは死活詰碁は得意ですか?

「どちらかっていうと苦手…」という方のほうが
多いかもしれませんね〜。
 
 
詰碁というと、読みの力を連想しますよね。
それはもちろん間違いじゃありません。

一手一手頭の中で石を想像するのは
ちょっとずつ努力していくことでしか
身につかないので、
そのためにも詰碁はとても良いトレーニングです。

ですが、それと同時に
基本の形は暗記してしまうと効率的
というのもご存知でしょうか?
 
 

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基本の形は覚えちゃおう

今回は、わたしが級位者のころに覚えた
基本の形(=基本死活)についてお話したいと思います。

まずは、
・覚えるとどういう良いことがあるか

というお話をしてから、
基本死活のとても有名な形を取り上げて

・実戦でどうやったときにその形ができるか
・派生形を一つ一つ理解して覚える

という順番で説明していきます。
 
 

覚えると、どういう良いことがあるの?

さて、基本死活の「基本」というのは
「実戦でよくできる形」
のことを指しています。

この「よくできる形」を覚えておくと、
実戦でとても助けになります。
 
 

実戦で完全に同じ形が出てきたとき

まずは、1つめ。
実戦で完全に同じ形が出てきたとき。

これはもうもらったも同然ですよね。

なんて言ったって、読まずに
その石が生きているのか死んでいるのか、わかる
わけです。
 
 
読んで答えが出せることももちろん大事ですが、
かなり時間がかかってしまいます。

知識として「この形は生き」と知っていれば
時間はまったくかかりません。
 
 

数手前から、その形を意識できる

良いこと2つめ。

「この形は生き」という知識がある場合、
その形になる数手前から

「こう打って…相手がたぶんこう打つ…
そしてこう打てば…生きの形になる!」

「生き」と知っている形を目指して
打つことができる
ようになります。
 
 
これが少しでも想像できるのとできないのでは、
打ち込んだりしたあとの対応が
まったく変わってくることになります。
 
 

派生形を考えるときにも役立つ

良いこと3つめ。

基本形を知っていれば
実戦でまったく同じ形にならなくても、
かなり近い形になったときも役立ちます。

「この場合は駄目が1つ多いから、より有利だ」
とか

「ハネがすでに来ているから、無条件生きは無さそうだ」
とか

基本形の知識があるので
その土台の上で考えることができるようになるんです。
 
 

基本死活は考える土台

このように、基本死活は
実戦で考えるための土台の役割をしてくれます。

これ知っているのと知っていないのとでは、
全然戦い方が変わってきますよね?

実際、有段者の人は
もちろん人により差はありますが、
多かれ少なかれ基本死活を知っています。
 
 
高段者に置き碁を打ってもらったときの検討などで

「こうすれば生きているよ」と
すぐ隅の形を作れたりするのは、

知識として知っているから、というのが大きいです。

もちろん読みの力も強いのですが、
基本形の知識の上に読みの力がプラスされてる感じです。
 
 
そんなこんなで、基本死活、
勉強したくなってきましたか?(・ω・)ニヤニヤ

ではさっそく次回から有名な形を
覚えていきましょ〜!
 
 

次回から具体的な形へ

次回から隅の最小形を取り上げていきます。
お楽しみに!
 
 
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基本死活パックという
基本死活だけを集めた問題集を用意しています。

基本の形とその派生形を
1つ1つしっかり確認して覚えていくことができるので、
気になった方はぜひ見てみてくださいね〜。

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それでは、また!

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