【囲碁入門】一局の流れ(布石、中盤、ヨセ)

こんにちはー。くまぽろです。

さてさて、19路盤の序盤の打ち方の話
一段落した感じなので、

今回は一局を通した流れについて
お話したいと思います。
 
 

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一局の流れ

「19路盤は広くてどうしよう!」
と最初に思う人が大半なので

ひとまずは序盤の話をしてきましたが、
ここで一局を通した流れについて見てみましょ〜。
 
 
隅を打つ
→カカったりシマったり、辺にヒラいたり・・・

という、序盤のあたりを「布石(ふせき)」と呼びます。

一般的にも「布石を打っておく」などと
使いますが、もともとは囲碁用語です。
 
 
辞書にも「将来のために配置しておく備え」
などと載っているように、

布石〜中盤の段階で
どういうふうに打っていこうか
というぼんやりした構想
を考えます。

初心者・初級者のうちは
「構想なんて考えられない!」
と思うかもしれませんが、

強くなっていろんな布石を知るうちに
少しずつ構想を考えられるようになります。
 
 
布石のあとは「中盤」に入っていきます。
中盤はそのまんまで、特別な名称はないです。

中盤は、弱い石を見つけて攻めたりとか、
隅にまだ入れるところに入っていったり、
辺の少し空いているところに
打ち込んでいったりなど、

戦いになることが多いです。

布石と中盤のあいだは
明確な線引きがあるわけではなく、
まだ辺がかなり空いている状態で
戦いになることもあります。
 
 
そして各所での戦いがもろもろ一段落して
終盤に入っていくと、
ヨセ」になります。

ヨセでは
どこがどっちの地かはすでにほぼ決まっていて、
境界線を決める作業に入っていく感じです。

自分の地を増やしつつ、
相手の地を減らせるところを
探して打っていきます。
 
 
一局はこの3ステップから
成り立っています〜。
 
 

 
 

実際の棋譜で流れを見てみよう

では、ちょっとプロの対局を
一戦なんとな〜く見てみて、
布石→中盤→ヨセの流れを感じてみましょう。

一手一手については難しすぎるので
あんまり考えなくていいです。

流れをながめる感じで見てみてください。
 
 
以下の碁盤は、▶︎ボタンで
一手ずつ棋譜を再生することができます。

碁盤の下に、
何手目からどんな感じ〜という
ざっくりした説明を書いたので
合わせて見てみてくださいね。
 
 
(何手目かの数字は、
PCで見ている場合は碁盤の右側の上、
スマホで見ている場合は碁盤の上に
表示されています。

 
 

 

 

初手〜41手まで
わりとわかりやすく布石が進行しています。

各隅での打ち方はそれぞれ定石なので、
こういうもんかーと流して見てください。
 
 
42手目で白が上辺に打ち込んだところから
中盤に入ったかなぁという感じですね。

そのあと49手目で黒が下辺に打ち込んで、
どんどん戦いになっていきます。

もうここらへんは一手一手難しすぎるので
さくさく進みましょう。
 
 
106手目でちょっと止めてみてください。

どの石がまだ生きていなくて
弱そうかな
というのを見てみると、

黒は△の一団と□の一団が弱く、
白はその黒を割いている◯の石たちが
弱そうです。

この後もこの周辺で戦いが続いていきます。
 
 
判断が難しいですが、
この碁だと198手目からが
ヨセと言えるかな〜と思います。

197手目で真ん中左寄りの黒石が
どうやら生きたのかな、という感じになり、

じゃああとは境界線を決めていこう〜と
ヨセに入りました。

さくさく進めていくと、
どんどん境界線がはっきりしていくのが
わかると思います。
 
 
結果は白の3目半勝ちでした〜。
 
 

おさらい

・一局は、
序盤(布石)→中盤(戦いなど)→終盤(ヨセ)
という流れになっている。
 
 
プロの対局を見ると
「わ〜全然わからない〜」と思っちゃうかもですが、
とりあえずは一局の流れを
ふんわり見るだけで十分ですよ〜。

ではでは、また。

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