置き碁(おきご)の意味:ハンデをつけるためのルール

こんにちは。くまぽろです。

今回は、置き碁についての説明です。

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置き碁って何?

置き碁(おきご)」とは、
棋力(=囲碁の強さ)に差がある場合に、
ハンデをつけて対局すること
です。
 
 
基本的に、棋力が同じ2人が対戦する場合は、
ニギリで黒白を決めますね。

(ニギリについては、
かんたん囲碁ルール1」で詳しく解説しています)
 
 
しかし、棋力に差がある場合は、
上手(うわて。棋力が強いほうの人)が白、
下手(したて。棋力が弱いほうの人)が黒を持ちます。

そして、その棋力の差に応じて、
黒石を初めからいくつか置いて
おいて、
対局を始めます。

この最初に置く石のことを
置き石(おきいし)」と言います。
 
 
棋力の差が2つなら置き石を2子、
差が3つなら3子、4つなら4子、・・・

というふうに、
差が大きくなるほどたくさん石を置きます。

つまり、石を置いた数の分、
ハンデをもらえるわけです。

黒は味方が多い状態で始まるので、
有利に戦うことができます。
 
 
例えば、10級の人と5級の人が対戦するときは、
10級の人が黒で、5子置きます

置き碁の場合は、
最初に黒が石を置いたので、
白の人から打ち始めることになります。
 
 

9路盤での2子局〜9子局

置き石を置いた数に応じて、
2子置いたら「2子局(にしきょく)」、
9子置いたら「9子局(きゅうしきょく)」
などと呼びます。

9路盤での黒石を置く位置と順番は、
それぞれ次のようになっています。
 
 
2子局

3子局

4子局

5子局

6子局

7子局

8子局

9子局

石を置く順番は一応作法としては
このように決まっていますが、
きちんと覚えていない人も多いので
あんまり厳密に考えなくて大丈夫です。
 
 

19路盤での2子局〜9子局

同じように、19路盤でも
下図のように石を置きます。
 
 
2子局

3子局

4子局

5子局

6子局

7子局

8子局

9子局

 
 

棋力の差が1つの場合

棋力の差が2つ以上の場合は、
上記のように置き碁になりますが、

差が1つのときは、
置き石は無しで普通に黒から打ち始め、
コミを無しにします。

これを「定先(じょうせん)」、
または単に「(せん)」と言います。

ちなみに同じ棋力同士の対局(コミあり)は、
互先(たがいせん)」と呼びます。
 
 
コミがない分、定先は互先に比べて
黒が有利になります。

なので、置き石を置くほどではないけど、
ちょっとだけ黒にハンデをあげる対局のしかた、
ということになります。
 
 

おさらい

内容をまとめると、

・置き碁とは、棋力の差に応じて、
置き石(=ハンデ)を置いて対局すること。

・棋力の差がある場合は、
常に下手(したて)の人が黒番。

・たとえば、10級と5級なら5子局。

・石の置き方は決まっている。

・棋力の差が1つの場合は、
置き石なしで黒から打ち、コミをなしとする。
 
 
置き碁については、以上になります〜。
ではでは。

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