第57期十段戦 挑戦手合第1局 井山裕太十段 vs 村川大介八段

こんにちはー。くまぽろです。

今日は、ひさしぶりに
タイトル戦を取り上げていきたいと思います〜。

3/5(火)から十段戦の挑戦手合が始まりました。
棋譜に解説をつけて紹介していきます。
 
 

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十段戦第一局

七大タイトルの1つである十段戦の挑戦手合が
3/5(火)から始まりました。

第一局は、大阪府東大阪市にある
大阪商業大学にて行われました。
 
 
今回、十段戦の挑戦者になったのは、
村川大介(むらかわ だいすけ)八段です。

十段のタイトルホルダーは、言わずと知れた
井山裕太(いやま ゆうた)十段
 
 
2人はどちらも関西出身で
年齢も1つしか違わないので(井山さんが1つ上)、
子供のころからずっとよく知っていて競ってきた仲です。

研究会などもいっしょにされているそうで、
お互いの棋風なども知り尽くしているのではないでしょうか。
 
 
Youtube解説金秀俊(きむ すじゅん)九段によると、
井山さん vs. 村川さんの対戦成績は
井山さんから見て17勝3敗
になっているとか。

(ちょっと数字が正確かは調べられませんでした)

そんなに圧倒的な差があるわけじゃないはずなのに、
かなり一方的な数字に・・・。

村川さんはけっこう投了の意思決定が潔いので、
そこらへんも少し関係しているのかも?
 
 
村川さんとしてはまずは
なんとしても1勝したいところ!
ではでは、棋譜を見ていきましょ〜。
 
 

棋譜

ニギリまして、
村川さんの黒番となりました。

黒:村川大介八段
白:井山裕太十段

持ち時間は3時間。残り10分から秒読みに入ります。

棋譜には、プロ棋士の解説や
囲碁AI・Leela zeroでの検討を元にコメントをつけています。
 
 

 

 

184手をもちまして、黒・村川大介八段が投了し、
井山裕太十段の中押し勝ちとなりました。
 
 

Leelaを見ながら感想

今回はLeela zeroでいくつかの場面を
振り返ってみようと思います。

(うちのパソコンのスペックで
Leela zeroの棋力がどこまで強いのかは
検証していないので、そこはあしからず〜)
 
 
まずは上辺の攻防での黒ナラビの場面。

Leelaもちょっとナラビ推しですね。
 
 
ちなみに、手を示す丸の中の
上の数字がその手を打ったときの勝率(%)
下がその手で読んだパターン数ですね。

下の数字がぐんぐん上がってくと、
勝率が変動する場合もあります。

Leelaだと最初から3%くらい白の勝率が良いので、
この黒のナラビで46.7%となってるのは
ほぼ互角と見ていいと思います。
 
 
黒が左上隅にツケる直前までは
まだ互角な感じだったのが、

このあたりから白持ちになりはじめました。


 
 
左辺の攻め合い絡みの攻防では、
下図のシーンで白は中央にノビたほうが良いと言ってますね。
(実践は下にノビた)

Leela先生の意図をくむには
全然棋力が足りないのでわたしにはわかりませんが、

左辺の攻め合いで負けても、
白が中央を固められる展開になれば白良しと
言っているのでしょうか。
(だれか教えて、つよいひと〜)
 
 
左上隅を黒が先手で生きて、
下辺にまわろうとしているときに
もう黒の勝率が2〜3%に・・・。

自分の感覚でも白が良いんじゃないかとは思いますが、
そんな自信持てる勝率にはとても思えません。笑
 
 
今回は、井山さん好みの乱戦に乗せられたところに、
左上隅で仕掛けていったのが
村川さん、ちょっと勇み足すぎた感がありますね。

でも左上隅が黒生きられる形になったのは
「そんな手が・・・!」とびっくりしました。
 
 
まずは井山さんが一勝しましたが、
村川さんには次もぜひがんばってほしいです!

お二人ともおつかれさまでした〜。
 
 

次は

十段戦の第2局は、3/29(金)
東京都千代田区にある日本棋院本院「幽玄」にて行われます。

女流名人戦もはじまりましたね〜。
そちらも見逃せない一戦です!

ではでは、今日はこのへんで。