こんにちはー。くまぽろです。
今日は、ひさしぶりに
タイトル戦を取り上げていきたいと思います〜。
3/5(火)から十段戦の挑戦手合が始まりました。
棋譜に解説をつけて紹介していきます。
十段戦第一局
七大タイトルの1つである十段戦の挑戦手合が
3/5(火)から始まりました。
第一局は、大阪府東大阪市にある
大阪商業大学にて行われました。
今回、十段戦の挑戦者になったのは、
村川大介(むらかわ だいすけ)八段です。
十段のタイトルホルダーは、言わずと知れた
井山裕太(いやま ゆうた)十段。
2人はどちらも関西出身で
年齢も1つしか違わないので(井山さんが1つ上)、
子供のころからずっとよく知っていて競ってきた仲です。
研究会などもいっしょにされているそうで、
お互いの棋風なども知り尽くしているのではないでしょうか。
Youtube解説の金秀俊(きむ すじゅん)九段によると、
井山さん vs. 村川さんの対戦成績は
井山さんから見て17勝3敗になっているとか。
(ちょっと数字が正確かは調べられませんでした)
そんなに圧倒的な差があるわけじゃないはずなのに、
かなり一方的な数字に・・・。
村川さんはけっこう投了の意思決定が潔いので、
そこらへんも少し関係しているのかも?
村川さんとしてはまずは
なんとしても1勝したいところ!
ではでは、棋譜を見ていきましょ〜。
棋譜
ニギリまして、
村川さんの黒番となりました。
黒:村川大介八段
白:井山裕太十段
持ち時間は3時間。残り10分から秒読みに入ります。
棋譜には、プロ棋士の解説や
囲碁AI・Leela zeroでの検討を元にコメントをつけています。
184手をもちまして、黒・村川大介八段が投了し、
井山裕太十段の中押し勝ちとなりました。
Leelaを見ながら感想
今回はLeela zeroでいくつかの場面を
振り返ってみようと思います。
(うちのパソコンのスペックで
Leela zeroの棋力がどこまで強いのかは
検証していないので、そこはあしからず〜)
まずは上辺の攻防での黒ナラビの場面。
Leelaもちょっとナラビ推しですね。
ちなみに、手を示す丸の中の
上の数字がその手を打ったときの勝率(%)で
下がその手で読んだパターン数ですね。
下の数字がぐんぐん上がってくと、
勝率が変動する場合もあります。
Leelaだと最初から3%くらい白の勝率が良いので、
この黒のナラビで46.7%となってるのは
ほぼ互角と見ていいと思います。
黒が左上隅にツケる直前までは
まだ互角な感じだったのが、
このあたりから白持ちになりはじめました。
左辺の攻め合い絡みの攻防では、
下図のシーンで白は中央にノビたほうが良いと言ってますね。
(実践は下にノビた)
Leela先生の意図をくむには
全然棋力が足りないのでわたしにはわかりませんが、
左辺の攻め合いで負けても、
白が中央を固められる展開になれば白良しと
言っているのでしょうか。
(だれか教えて、つよいひと〜)
左上隅を黒が先手で生きて、
下辺にまわろうとしているときに
もう黒の勝率が2〜3%に・・・。
自分の感覚でも白が良いんじゃないかとは思いますが、
そんな自信持てる勝率にはとても思えません。笑
今回は、井山さん好みの乱戦に乗せられたところに、
左上隅で仕掛けていったのが
村川さん、ちょっと勇み足すぎた感がありますね。
でも左上隅が黒生きられる形になったのは
「そんな手が・・・!」とびっくりしました。
まずは井山さんが一勝しましたが、
村川さんには次もぜひがんばってほしいです!
お二人ともおつかれさまでした〜。
次は
十段戦の第2局は、3/29(金)に
東京都千代田区にある日本棋院本院「幽玄」にて行われます。
女流名人戦もはじまりましたね〜。
そちらも見逃せない一戦です!
ではでは、今日はこのへんで。