こんにちはー。くまぽろです。
今回はいつもとちょっと趣向を変えて、
囲碁の楽しさや上達のしかたについて
わたし以外の目線で語っていただきます。
囲碁って楽しみ方とか
どんなところをおもしろいと思ってるかとか、
何が得意/苦手か、
上達のスピードや
勉強での取り組み方まで、
人によって本当にさまざまだと思うんですよね。
今回は「yukiの囲碁ブログ」を書かれている
yukiさんをお招きして、
これまでの囲碁への取り組み方や
どんなふうに楽しんできたか、
そして上達のポイントについても書いていただきました!
わたし、くまぽろはこんな属性↓ですが、
- 女性/30代/社会人/三段
- 社会人になってから囲碁を始め、囲碁歴6年
yukiさんはこんな感じ↓の属性です。
- 男性/20代/大学院生/六段
- 子供のころに囲碁を始め、囲碁歴18年
- 県代表になったことも!
- 中国語も勉強中
そういう違いも含めて
いろんな楽しみ方があるんだな〜と感じていただければ幸いです。
囲碁の楽しさってどんなところ?
普段は「yukiの囲碁ブログ」を運営しています。
囲碁のちょっと気になるコラムや、中国のプロ棋士特集を翻訳したカテゴリなど、囲碁のあれこれを書いています。
今回は私の大好きな「囲碁くまブログ」に寄稿させていただき、囲碁くまファンの皆様に私の文章を読んでもらえることができてすごく嬉しいです。
私は囲碁を始めて、今年で18年目になります。
つい5年前までは道場に通ってプロを目指す子供達と切磋琢磨していましたが、今は大学院生として大学を優先し、たまにネット碁を打つ程度です。
ある時期は1日16時間を囲碁に費やしたり、またある時期は数年も碁石に触れなかったりと、囲碁との関わり方は、かなり波が激しい方かもしれません。
そんな生活を送る中で、私の中にある囲碁の楽しさは確実に変わったなと感じています。
今回は、「囲碁の楽しさ」について考えてみようと思います。
県代表だった頃の楽しみ
県代表を目指していた頃は、とにかく勝つことにこだわっていました。
みなさんの周りにも、特にトップを目指す若い人はそのようなタイプが多いのではないでしょうか?
18歳の私はいつもそんなことを言っていました。
そんなに「勝つこと」にこだわっていた10代の囲碁生活で、私が心の拠り所にしていた囲碁の楽しさ、それは「勝った時の安心感」でした。
道場生と話す中でも、やはりみんな勝った時は嬉しいというより安心するっていう感想が多かったです。
私の家族は囲碁に対して興味がなかったので、私は周りからのプレッシャーがなかったのですが、友達の中には家族の期待を背負って、絶対に負けてはいけないというプレッシャーに耐えながら囲碁に打ち込む生徒さんもいました。
そんな彼らの「勝った時の安心感」は私と比べ物にならないほど大きかったことでしょう。
実はこの時期、私は対局よりも検討の方が好きでした。
対局になると勝ち負けがついて自分か相手のどちらかが辛い気持ちになるので、なんだか心の底から楽しいとは感じれなかったんです。
検討だと誰も傷つかないし、新しい発見があるし、おしゃべりしながらワイワイみんなで打てるので、気持ちが楽でした。
でも対局ってほんとドキドキするので、囲碁の勉強や検討をしている時間のほうが気楽、っていうのはわかります〜
大会を引退した後の囲碁の楽しさ
大学2年生の時、とある事情によって私は囲碁の大会に出ることも、囲碁を打つこともなくなってしまったのですが、現在ネット碁だけは細々と続けています。
ネット碁だと相手の顔が見えなくて気を使う必要がないし、この時期の私は数週間に1度打つ程度だったので、毎回の対局は本当に楽しかったです。
この時は、囲碁を打つだけで幸せ。
勝っても負けても関係なくて、ただ次の手を読むことが楽しくてしょうがなかったです。
「囲碁で不調になった時の3つの打開策」でもちょっと紹介したのですが、久しぶりに囲碁に向き合うと感覚がリフレッシュされて新鮮な気持ちで打てることが多いそうです。
大会という目標がなくなった私にとって、大切だったのは1局の碁の充実度だったのかもしれません。
そしてこれは今だから思えますが、この時は数週間に1度のネット対局とはいえ毎回すごく真剣に打っていたので、全ての対局が充実していました。
精一杯考えて打てば負けたとしても充実感が残るし、考えることを楽しむことで囲碁をストレス軽減の趣味として楽しむことができるんだと、新たに発見することができました。
もちろん勝ちにこだわることは大切だし、「囲碁でストレス解消する方法」に書いたように強くなるためにはストレスが必要です。
これまでの私は勝てない自分を受け入れられずに、勝つことだけを目指して囲碁を打っていたのですが、この時期になって囲碁は戦術を考えることがすごく楽しいゲームだなと感じることができました。
当時は囲碁歴15年目、ようやく囲碁はこんなにも魅力に溢れていたのだと実感して、囲碁のことがもっと好きになりました。
囲碁へのスタンスが変わったことで、視野が広がって新しい楽しみ方を発見したんですね〜。
わたしも勝ち負けよりは、自分なりに一生懸命考えること、自分の読みに自信を持つことを意識して打っています。
自分の思うベストな手を打って負けたなら、悔しいけどしかたないかな、って。まぁ、負けたらものすご〜く悔しいんですけど。笑
中国語で囲碁をもっと楽しめる
実は、私は中国語を勉強しています。
中国と聞くと、囲碁ですよね。
中国ではプロ棋士の特集記事や対局に関するコメントが充実していたり、グループチャットに数千人も参加していて1日中チャットが止まらないなど、囲碁に関する情報は溢れるほど手に入れることができます。
野狐囲碁スマホアプリだったり、黒嘉嘉七段や柯潔九段の特集記事だったり、中国語でしか楽しめないコンテンツも、実は数多くあります。
世界戦では韓国の棋士も活躍しているので、韓国語のニュースもホットな話題が多いですね。
でも残念ながら今の日本囲碁界は海外ニュースを翻訳してくれないので、これらの情報は自分で手に入れるしかありません。
海外の情報を知ることでもっと囲碁の楽しさを共有することができるし、日本囲碁界の長所も短所も理解することができます。
グーグル翻訳を使えば意外と内容は理解できるので、みなさんもぜひ海外の囲碁情報に目を向けて、世界の囲碁トピックを楽しんでみてくださいね。
【合わせて読みたい】
世界のトップ棋士、柯潔九段が大学生に講演した内容の翻訳記事↓
yukiからの囲碁上達のアドバイス
両極端な囲碁の楽しみ方を紹介しましたが、私はここ数年、こんな視点で囲碁に接してきました。
もし私の囲碁人生に興味を持っていただけましたら「囲碁上達の方法とは?~初心者から県代表までの道のりを全て公開~」にもっと詳しく書いているので、ぜひ合わせてお楽しみください。
囲碁は考えることが楽しいと言いましたが、それでも負けるのは悔しいし辛いことですよね。
最後になりましたが、私なりのちょっとした上達のコツをみなさんにお届けしようと思います。
まさにわたしのためのアドバイスをありがとうございます!笑
まずは夢の中でも構わないので、目標とする棋力に到達した自分との対局を思い浮かべてみましょう。
当然、負けてしまいますよね。
ではその時、どのような負け方をすると思いますか?
- 序盤のオリジナリティで圧倒される?
- 激しい戦いになって大石を取られる?
- 穏やかな碁になってヨセで大差をつけられる?
と言われても、内容までイメージできた方は少ないと思います。
実は負ける相手は自分なので、自分が好きな勝ち方を選べばいいんです。
今までの自分はどんな勝ち方をしてきたのか、どういう碁形の時に打ちやすいと感じるのか、ちょっと考えてみましょう。
わからないという方は、今後はそれを意識して対局してみてくださいね。
もし可能であれば、少しだけでもいいので棋譜を取って後から見直すのが効果的ですよ。
勝ち方のイメージができたら、あとはその分野に特化して勉強してみましょう。
勉強したての頃はうまく使いこなすことができずに負けてしまうことも増えると思いますが、回数を重ねるごとに「自分の碁」が確立してきます。
三段から五段までの間は、何か一つ自分の長所を伸ばしていけばどんどん上達していく時期です。
「これだけは同レベルの中で負けない!」という自分の武器を育てていきましょう。
・知らないと読み切れなそうな死活にサラッと対応される。
・そして、接近戦で「なるほど…!たしかにそれで困ってるわ…!」という手筋を放たれる。
という対局を思い浮かべました。
なので、基本死活と手筋を極めていきたいと思います!がんばるぞ〜
まとめ
囲碁の楽しみ方は人それぞれありますよね。
この記事で紹介したのは私の一例ですが、みなさんもぜひ自分なりの囲碁の楽しみ方を見つけて、もっともっと囲碁の奥深さを楽しんでくださいね。
yukiさんブログでは、囲碁の上達法や布石研究、プロ棋士の特集もありますし、中国語の勉強についても書かれています。ぜひ遊びに行ってみてくださいね〜!
くまぽろもyukiさんブログのほうで、
囲碁会についての記事を書いています。
よかったらそちらも読んでみてください♪
この記事を書いた人
- 名前:yuki
- ブログ:yukiの囲碁ブログ
- Twitter:@yukiwithmyhobby