プロ同士の対局が目の前で見れる!第一回棋英カップ@囲碁ファースト飯田橋 2019/9/7

こんにちはー。くまぽろです。

9/7(土)に囲碁ファースト飯田橋にて行われた、
若手プロ棋士の10秒碁トーナメント「棋英カップ」。

プロ棋士の戦いをこんなに間近で見られるとは…!
と興奮して、気づいたら写真450枚撮ってました。笑

というわけで、今回は写真多めでお伝えしていきます〜。
 
 

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プロ棋士10秒碁トーナメント「棋英カップ」

今回めでたく第一回が開催された棋英カップ

若手プロ棋士8人が出場し、
1〜2回戦は10秒碁で、
決勝戦はNHK方式(30秒碁で考慮時間10回)で戦います。

出場棋士はこちらの方々。

なんと、これが碁会所で見れちゃうんです!

場所は、囲碁ファースト飯田橋
わたしもよく囲碁会でお世話になっているところです。

来場したお客さんたちは、
手の届くような距離で
プロ同士の白熱の対局を観戦することができます。
 
 
わたしは、プロ同士の対局を生で見たの、実は初めてでした。
大盤解説会とかには行ったことあるんですけどね〜。

なので、興奮して写真を撮りまくったので、
ぜひ見てあげてください。笑
 
 

開会式

当日ほんとに大盛況でした!
碁会所が満員ぎゅうぎゅう、という状態を初めて見たような。笑

出場棋士が勢ぞろい!

まずは、小松英樹(こまつ ひでき)九段が挨拶されました。

棋英カップ出場者は、
小松英樹九段の研究会に所属するメンバーなんです。

いま竜星戦で決勝まで勝ち上がり、
話題沸騰中の上野愛咲美(うえの あさみ)女流棋聖も参加!

レジェンド・大竹英雄(おおたけ ひでお)名誉碁聖のご挨拶。

山城宏(やましろ ひろし)九段もいらっしゃってる…。

重鎮の先生がいっぱいいるよ〜。なんだこれは!
頭が追いついてないけど、すごいぞ!わーい!
 
 

一回戦

さて、参加棋士の方々のあいさつも終わり、
さっそく一回戦へ突入。

4局が各テーブルで同時に行われ、
好きな棋士の横でずっと見ているのもよし。
各対局をちょっとずつ見るもよし。

持ち時間は1手10秒、プラス10秒の考慮時間が5回あります。
 
 
黒:上野 愛咲美(うえの あさみ)女流棋聖
白:首藤 瞬(しゅとう しゅん)七段


 
 
黒:小池 芳弘(こいけ よしひろ)四段
白:星合 志保(ほしあい しほ)二段


 
 
黒:木部 夏樹(きべ なつき)二段
白:安達 利昌(あだち としまさ)六段


 
 
黒:平田 智也(ひらた ともや)七段
白:横塚 力(よこつか りき)七段


 
 
写真見てわかると思うんですが、観戦距離がめちゃ近いです。笑


 
 
ひととおり写真を撮って、中盤戦を各局見ていくと…

上野・首藤戦は、黒・上野先生から見て下辺で戦いが勃発。

途中までは難解でしたが、
後半になって黒が白の攻めに失敗してしまったのが
わたしにもわかりました。

結果、白・首藤先生の中押し勝ちとなりました。
 
 

さて、小池・星合戦は白が黒を閉じ込めることに成功し、
黒・小池先生から見て左辺〜中央の黒と、
下辺の白との攻め合いになりそう?

どうもあとの検討を聞くと、
星合先生がそのあたりで何か間違えてしまったようで
それが正しく打てていれば勝利が見えていたみたいです。

しかし、難しい攻め合いの中、
10秒ギリギリに石を置こうとしたときに時間が切れてしまいました。

ということで、こちらは白・小池先生の時間切れ勝ち
くぅ…!個人的には、ほっしー推しだったので無念(T o T)
 
 
さて、残る女流棋士のべっきー先生にも
ぜひともがんばってもらいたい!

形勢どうなのかな〜と覗いてみたものの、判断むずかしい…。

黒・木部先生から見て
右下や右上はけっこう稼いでると思うんですが、
左辺の二線這わされてるのがやっぱりつらいんでしょうか。

上辺の白に黒石飲み込まれてるのもあって
白地もまあまあありそうだし、
中央の黒がいじめられることを思うとヨセで白が厚いのか…?

などと考えている間にもどんどん手が進み、
ヨセの途中で木部先生が投了。

白・安達先生の中押し勝ちとなりました。
 
 
さて、残るは、平田・横塚戦。

途中の盤面は見れてませんが、
ここが一番内容が穏やかな感じですね。

どちらにも弱い石がありませんし、
形勢も良い勝負にみえます。

この対局だけ、このまま終局まで行きました。
作って、白・横塚先生の3目半勝ちとなりました。
 
 
いやー、さすが10秒碁。
すごいスピードで一回戦が終わりました。たぶん30分くらい?

女流棋士がみんな負けてしまったことが悲しいですが、
気を取り直して二回戦です!
 
 

二回戦

さて、はじまりました、二回戦。
まずはこちらのカードです。

黒:小池 芳弘 四段
白:横塚 力 七段

序盤で小池先生が
「あ〜、失敗しちゃったな」
という感じで仕草に出していたものの、
見ていたわたしには何が失着だったのかわからず。笑

そこから「やるしかない!」と黒が白を閉じ込めようと仕掛けていって
盤面がすごいことに。

なんだこれは。どうなっているんだ。

しかし結局、黒は白を閉じ込めることができず、
お互いに要石を抜いて一旦戦いは落ち着いたものの、

やはり黒は序盤のミスを取り戻せなかったようで
白・横塚先生の中押し勝ちとなりました。
 
 
一瞬の判断ミスが命取りになりますね。
わたしが10秒碁打ったら、ひどいことになる想像しかできないです。笑
 
 
さて、もう一方のカードは、

黒:首藤 瞬 七段
白:安達 利昌 六段

山城先生もふつうにお客さんにまぎれて見てますね。笑

こちらの対局は途中からコウがずっと絡み、
盤面のどこが大事なのかの判断が
すごく難しそうな対局でした。

コウは手前の白・安達先生から見て
右辺寄りの中央のところ。

下辺から中央に向けてお互いの陣地が競り合ってますが、
微妙に白のほうが儲けが大きそう…?

中央の左寄りの黒のカケツギを
白がノゾいたままになってるとこや、
上辺の白2子を飲みこむ手も残ってますね。

全然判断ができない〜、と思っていたら
もう少し進んだところで黒・首藤先生が投了。

白・安達先生の中押し勝ちとなりました。
 
 

決勝戦

そしてついに!決勝戦!!
決勝は大盤解説付きです。

持ち時間もNHK杯の方式(1手30秒、1分の考慮時間10回)に変わります。

というわけで、決勝戦のカードは、

黒:横塚 力 七段
白:安達 利昌 六段

まずは、小松英樹九段・小松英子(こまつ ひでこ)四段の
ご夫婦での解説からスタート。

解説で話していることが耳に入り、
両対局者もちょっと微笑んでます。
 
 
どんどんリレー方式で解説はバトンタッチしていきます。
めちゃくちゃ豪華です。

リレー解説楽しい〜。

この最後の平田先生、小池先生のとき、
盤面は勝負どころとなり、
上辺に打ち込んだ黒が生きるのかどうかを話してますね。

結果、ここは少しフリカワリのようになり、
黒が生きました。

その時点では、
少し白持ちかな、だけどまだヨセでわからない、という感じ。

ただ、ここで一瞬魔がさしたのか、
オイオトシで自ら駄目を詰めてはいけないところを
黒・横塚先生が打ってしまいました。

白・安達先生が応手してすぐに気づき、投了。

わーん、最後まで見たかったよ〜。笑
 
 
大盤で少し感想戦。

序盤の白の下辺は、あまり形がよくなかった、などと安達先生。

上辺の黒の死活で、小池先生が解説していた

「この場合だと、一見生きそうなんですが、
こうなって欠け目になってしまってダメですね」

というのを聞いて、
「あ、そうか、なるほど」と思ってしまったと、横塚先生。笑

「解説の声が聞こえてるようじゃ、全然集中できてないんですよ〜」と小池先生。
会場爆笑。

プロの先生たちもわりとリラックスしてしゃべっているので、
ほんとにとても楽しい会でした。

というわけで、第一回棋英カップは見事、安達先生が優勝でした!
おめでとうございます!!
 
 

指導碁や懇親会など

このあとイベントでは指導碁もあり、夜は懇親会も。

なんと、大竹先生の指導碁も。

ここはスペースの関係で多面じゃないんだけど、
豪華すぎる。笑
 
 
そのまま終わったところから、懇親会の流れに。

第二回もすでに企画しているそうです!
すばらしい!

そして、懇親会に戸島花(とじま はな)ちゃんも来てびっくり。

記念に撮ってもらいました!うれしい〜(*´ ▽ `*)
 
 

編集後記

写真が大量で、記事もかなりのボリュームになってしまいました。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!
 
 
そいえば、気づいた方も多いと思いますが、
写真で一般の方の顔を隠すのに
途中からいつものくまではなく、ぼかしにしてみました。

全部くまにすると、
プロ棋士の後ろにくまがずらっと並んで
圧がすごいな…と思ってしまって。笑

写真撮るのが楽しかったので、そのうちカメラ買いたいなぁ。
 
 
プロ棋士と距離が近くて
しかもそんなにかしこまってない場だったので、
すごく身近に感じることができて楽しい時間でした。

次回もあるので、
興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。

ではでは、今日はこのへんで。