第73期本因坊戦 挑戦手合第1局 本因坊文裕 vs 山下敬吾九段

こんにちはー。くまぽろです。

本因坊戦が始まりましたね〜。

対局者や本因坊戦について紹介しつつ、
棋譜を見ていきましょ〜。

囲碁めしも載せています!
 
 

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本因坊戦

本因坊戦(ほんいんぼうせん)は3大タイトル戦の一つで、
一番歴史の深いタイトル戦でもあります。
 
 
ヒカルの碁を読んでいる人は
すぐにピンと来ますよね。

そう、「本因坊秀策」の「本因坊」です。

江戸時代には幕府から認められた
囲碁の家元が4つあり、
その4つで誰が一番上かを争っていたのですが

本因坊家はその中でも
絶えず筆頭の地位にあった名門でした。
 
 
明治以降もその権威は続いたのですが、

昭和13年に二十一世本因坊秀哉が引退した際に
その名跡を日本棋院に譲渡し、

選手権制によって
実力で一番強い人に本因坊を名乗ってもらう

ということになり、

現在の本因坊戦の元になりました。
 
 
なので、とても由緒あるタイトル戦と言えますね〜。
 
 
形式としては七番勝負なので
先に4勝したほうの勝ちとなります。

持ち時間は8時間で、2日制の対局です。
 
 
第一局目は、山口県萩市の明倫学舎というところで行われました。
もともと学校だった、とても趣のある建物ですね。
 
 

 
 

対局者は

さて、現在のタイトル保持者は、
言わずと知れた井山裕太九段です。

ただ、今日の記事のタイトルは
本因坊文裕(もんゆう)となっていますね。
 
 
これは雅号(がごう)と言って、

本因坊位獲得者は
本因坊名跡を継ぐ意味合いがあるため、

本因坊◯◯と名乗る慣例があるんです。

井山さんは5連覇で名誉称号を獲得した際に、
「文裕」と名乗ることを決めました。
 
 
だいたい自分の名前から一字とって、

あと一文字を「秀策」の「秀」など
過去の本因坊家の家元の名前から
一字とったりすることが多いです。

井山さんの場合は、
「文殊菩薩」の「文」と実名の「裕」を
組み合わせたらしいです〜。
 
 
そして、今回の挑戦者は
山下敬吾(やました けいご)九段。

井山さんが七冠を制覇するより前に
平成四天王と呼ばれていた棋士の一人で、
七大タイトルは通算で14期獲得
しています。

戦いを好む棋風でとても有名です〜。

ちなみに山下さんも本因坊タイトル獲得時に、
本因坊道吾(どうわ)という雅号を名乗っています。
 
 

棋譜

では、棋譜を見ていきましょ〜。
ニギリにより、手番は以下のように決まりました。

黒:山下敬吾九段
白:本因坊文裕

ニコニコ生放送で大盤解説を中継していたので、
それを元に棋譜にコメントを載せています。
 
 

 

 

くまぽろ感想

形成が大きく傾くことがなく、
最後まで緊迫した良い対局でしたね〜。
 
 
序盤の左辺のカタツキに受けないで
左上の一間ジマリにまわった手が

わたしの中では「なるほど〜」という一手でした。
 
 
中盤に黒の大石が狙われていたときは
山下さんが

「ひどい手だったなぁ〜」
「いや〜、本当に弱い」

などと
ものすごくボヤキまくっていたんですが(笑)、

局後の検討では
新聞解説の張栩九段は、

「さすがに取りにいこうとしたのは
白がやりすぎだったんじゃないか」

という話もしていました。
 
 
ヨセで少し白が損をしての
黒半目勝ちだったみたいなので、
本当に最後まで勝負がわかりませんね〜。
 
 
お二人ともおつかれさまでした!
まずは、山下さん1勝!

井山さんのタイトル戦連勝記録は17でストップ。
山下さんにとってすごく価値のある1勝ですね。

次の対局も楽しみです!
 
 

おまけに:囲碁めし

今回の囲碁めしは、すごくおしゃれでした〜。
 
 
1日目 午前のおやつ

めっちゃ美味しそうな和菓子〜!
そして午前からのおやつ〜!うらやましい。
 
 
1日目 昼食

井山さん:丼もの3点セット

丼もの3点とけっこうガッツリ系なのに、おされ〜。
 
 
山下さん:明倫学舎内のカフェで一番人気のセット

こっちはおかずがいっぱい。
これは甲乙つけがたい…。
 
 
1日目 午後のおやつ

今度は洋風おやつ。
 
 
2日目 午前のおやつ

1日目と似たテイストの和菓子。
 
 
2日目 昼食

2日目は二人とも同じハヤシライスだったみたい。
半熟卵が…(・ρ・)
 
 
2日目 午後のおやつ

盤面が緊迫してる中のかわいいおやつ来た〜!

1日目も思ったけど、
1日2回おやつとはうらやましすぎる。
 
 
今回はおそらく全部、
明倫学舎内のカフェの提供ごはんだったようです。

どれも可愛らしい感じでしたね〜。
 
 

次回は

本因坊戦挑戦手合の第2局は
5/23〜24に行われます。

京都府京都市の二条城というお城での対局。

次も楽しみですね〜。
ではでは、また。